学習塾経営者としては,まだまだ僕はペーペーであると思っているが,
かといって,信念が無いかというと全くそんなことはないと自分では思っています.
学習塾をやる上で「譲れない一線」は明確にあるし,「スタンス」もある.

僕が思う「学習塾」像

「学習塾」に対して,僕は僕なりに「こういうものであってほしい」という像があります.
誰もが思う学習塾像と僕が思う学習塾像は,一致しているとは限らないのですが,
僕が思う「学習塾像」を,ここに連々と書き連ねてみたいと思います.

愚直に「成績や合格に直結する知識」を教え続ける

まず,学習塾は「成績や合格に直結する知識を愚直に伝え続ける」場所でなければならない.
と思っているということです.

学習塾に来てくれる学生さんは,「成績」や「合格」という明確な目標があって,
(ほとんどの場合)それを達成するために,僕等の力を借りに来てくれています.
なので,その学生さんたちに,「必要とされている」知識を,ただ愚直に伝え続ける.
それが学習塾の役割であり,義務であると思っています.

「啓蒙」の場所ではない

学習塾は,「啓蒙」の場所ではないと思っています.

たとえば,僕が今やっている学習塾は「高専のための数学塾」ですが,
「高専」に興味がない学生に「高専」のプロモーションをしたり,
「数学」に興味がない学生に「数学」のおもしろさを伝えて好きになってもらおうとしたり…

これは多分,「学習塾」の仕事ではないのです.
うちの塾の仕事は,あくまで「高専受験のために数学を必要としている学生さん」に
「必要としてくれているだけの(あるいは,それ以上の有用な)知識を伝える」こと.
それ以外のことに,多分学習塾は手を広げる必要がありません.

早い話,学習塾は「軸足をぶらしてはいけない」

つまるところ,学習塾は,「学校の勉強」というところから,
何が何でも軸足をぶらせてはならないと,僕は考えています.
あくまで,愚直に「学校の勉強」をサポートしつづける.
それだけで良いと思っています.

それ以上のことに手当たり次第に手を出すことは,
単なる「軸足ブレブレ」の,何をやっているのか分からない学習塾
でしかなくってしまうこと,を意味していると思います.

なぜこんなことを書くのかというと

なぜこんなことをこのブログに書いているのか.
結構,いろいろな方々とお話をさせていただいたり,アドバイスを受ける中で,
このあたりのスタンスを一度明確に表明しておく必要があるなぁと思ったのが理由です.

例えば,非常によくアドバイスとしていただくのが

「おもしろい数学の話を,お酒を呑みながら楽しむ会を開くのがどうか?」
「キャリア教育の講演をゲストスピーカーにやってもらうのはどうか?」
「人生で大切なお金の流れの授業をするのはどうか?」
「レゴマインドストームの教室をやるのはどうか?」
「簡単なロボットを動かすためのロボットプログラミング教室を小学生向けにやるのはどうか?」

などなど…こんな感じのことをよくご提案いただくことが多いんです.

しかしながら,僕はこれらは全て「学習塾」の役割からは全くかけ離れていると思っています.
なぜなら,学校の勉強と「直結」していないからです.

例えばですよ.子どもさんを塾に入れるとして,塾が決まっていないとして,
「うちの塾は学校の勉強だけではない,幅広い(例えば上記のような)ことに力を入れています!!」
って塾に,受験直前で切羽詰まったお子さん,入塾させますかね.僕はさせないです.
「なんだこの塾なにがしたいんだ」で終わりでしょう.そのくらいのことは,考えてからアドバイスしてくださいよ.

「将来役に立つ」とか「いつか,やってよかったと思う」とか,いらないんです.
そんなの学習塾が提供すべきコンテンツじゃないんですよ.
そんなもの求めて学生さんが「塾」に来る訳が無いです.

それでもなおこういうことに手を出すことは,完全に顧客ニーズの無視になりますし,
経営者の自己満足にしかならないんですよ.
あとね,受験生はそんなことやってられるほど暇じゃないです.興味も多分ないでしょう.

僕はまだ若造なので,何も考えずに経営やっているようにどうも思われがちなようですが,
一応このくらいのことは考えながらやってます.

最近ちょっと,イライラしてきた部分がある

いやね,こういうことを結構,年上の方々との食事会やら飲み会やらでアドバイスいただくことが多いんですが,
目上の方に「いやそれは違います」って言えない空気とか,あるじゃないですか.
ただ,一応こちらも曲がりなりにも若造なりに考えてスタンスも決めて経営をやっているので,
「お前何も考えていないんだろうこんなアイデアがあるぞ」みたいな感じで
先ほどみたいなこと言われると,イラッと来たりするんです.

こういうのが何だかもう,いつまで経ってもあまりにも多くて,
ちょっと辟易としてきた部分が大きいんで,あえてなんですが,
自分のスタンスを表明をしておくことにしました.

うちは塾なので,学校の勉強から軸足はぶらせません.
キツイ言い方をすると,道楽みたいなコンテンツは,うちではやらないです.
一応,スタンスを明確にするという意味で,書くか書かないか迷ったんですけど,書きました.

どうも,すみませんです.