【連載第6段はこちら!!】

「月と砂漠ライン」 ,そしてその先に待ち受ける圧倒的な大自然を堪能した我々は,
わりと大きな達成感と, 多少の疲労感を感じながら,
「もう, これは宿に戻ってもいいんじゃないか」と,
ゲストハウスKOIZUMIへと向かって車を走らせていました.

ゲストハウスKOIZUMIに戻る道中にある, 伊豆大島を代表する有名観光地…
例えば,「筆島」や, 「波浮港」「千波地層断面」などには
あまり食いつく気さえも起こらないくらいに, 能動的な旅をなんだか「成し遂げた」
ような気持ちになっていた2人がいたのです..
そのくらい, 「月と砂漠ライン」の到達点から見たあの景色は,凄かった.

道中の観光名所

我々は「宿に戻る道中」で, それらの観光名所を目の当たりにすることができました.

最初は「筆島」.事前にガイドブックで見てはいましたが,
やはり生で見ると,スケール感が段違いです. 感動.

写真だとスケール感や臨場感がなかなか伝わらないのが歯がゆい...

写真だとスケール感や臨場感がなかなか伝わらないのが歯がゆい…

そして, 「波浮港(はぶみなと)」を見下ろす展望台.
遠くから俯瞰する風情のある港町の風景は,
我々が普段生きる都会の風景とは,ある意味で一線を画するものでした.

まるでミニチュアのような,ジオラマのような港町の風景.

まるでミニチュアのような,ジオラマのような港町の風景.

次に待ち受けるのは「千波地層断面」
ここにも,大自然のパワーを感じます.

巨大なミルフィーユのような断層に興奮しつつ, やはり「月と砂漠ライン」の興奮には勝てないわけです.

巨大なミルフィーユのような断層に興奮しつつ, やはり「月と砂漠ライン」の興奮には勝てないわけです.

しかし, これらの「伊豆大島といえば」感が漂う観光名所の数々を見ても,
やはり,「月と砂漠ライン」の果てで見たあの景色と比較すると,
どうしてもイマイチ,手放しでは感動できないところがありました.

結局, これらの観光名所を横目に見ながら,
360度に広がるあの大砂漠が, 心の奥底に焼き付いて離れない…

カッパの水

我々は,伊豆大島の地図を見ながら,レンタカーを走らせていました.
大抵,地図に書かれている「観光名所」の名前には,
必ず写真つきで「どんな観光名所なのか」が解説されているのですが,
1つ,名前だけは載っているのに, 一体どんな観光名所なのか
さっぱり見当がつかないものがあったのです…

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俺「このカッパの水ってなんだろう」
友人「…カッパの水…」
俺「なんも説明がないんだよね」

まぁ, どうせ一周道路の途中にあるみたいだし,
近くを通ればきっとすぐに「カッパの水」が何なのかが分かるように
なっているはずだろう…と,我々は「カッパの水」に注意をしながら
車を走らせます.

ところが,カッパの水らしき場所は
いつになっても全く目に入ってきません.

友人「カッパの水どこだよ」
俺「わからん」
友人「もう過ぎたのか」
俺「多分近くだとは思うけど…」
友人「全然どこにもねえぞ
俺「怒んなって…」

そもそも何なのかもよく分かっていない「カッパの水」をめぐり
車内はなぜか焦りにもにたイライラとした空気感…
しかし,しばらく経っても姿を表さない「カッパの水」に
半分諦めかけた瞬間,レンタカーから僅かに何かが見切れた…

レンタカーから一瞬だけ見切れたカッパのイメージ

レンタカーから一瞬だけ見切れた絵のイメージ

俺「おい!!!!!!!
友人「どうした」
俺「今なんかカッパみたいな絵一瞬見えたぞ!!」
友人「何だと!?!?」
俺「でもどうしよう,通りすぎちまった…」

すると友人が運転するレンタカーは, 路肩のスペースに停車し,
おもむろに方向転換を始めたのです.

俺「おい…」
友人「馬鹿野郎」
俺「お前…どうするんだよ…」
友人「戻るに決まってんだろ!!

我々に迷いはありませんでした.
もはや我々の頭は,「カッパの水」を何とか目の当たりにする
という確固たる目標に支配されていたのです.

そして細い道をUターンし辿り着いたその先には…

IMG_0972 2「カッパの水の伝説」
そう書かれた看板には,「カッパの水」にまつわる伝説が
事細かに記されていました…

カッパの水伝説

伊豆大島には野増(のまし)という地域があります.
そこに昔々, 大滝(姉)小滝(妹)という姉妹が住んでいたそうです.
姉妹はあるとき, 山に薪取りに行った帰り,
乾いた喉を潤すために, 近くの池に立ち寄ったのです.

姉の大滝がその池の水をすくい, 口をつけた途端に,
池に吸い込まれるように消えてしまったそうな…
そして,姉妹の父「祢宜」は深く悲しみ,
カッパの仕業ならば,封じ込めねばならないと決意をして
その池に向かったのです…

そして,祢宜がその池で祈祷をすると,
池の中からカッパが現れ,こう叫んだといいます…

「私の安住の池の水を飲み涸らそうとする 村人どもをこらしめるんだ!!」

ドーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!

ドーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!

それ以来, この池に近づくものはおらず,
「どんなに水が足りなくてもこの池の水には誰も手を付けない」
池が出来上がったのです.そしてその池を「カッパの水」と呼ぶようになったのです.

友人「おい,あれ…」
俺「これが…カッパの水…」

看板の奥には池が.我々はついに,「カッパの水」にたどり着きました.

看板の奥には池が.我々はついに,「カッパの水」にたどり着きました.

僕「池だったんだな…」
友人「これはなかなか観光客は気づかないだろうな」
僕「感動的だな」

僕「普通さ,これ見るのにUターンしないよな」
友人「いいんだよそれは言わなくて」

カッパの水を目に焼き付けた我々は…

わざわざ狭い道をUターンしてまで, 何の変哲もない小さい池を目に焼き付けた我々は,
再び, ゲストハウスKOIZUMIに向けて車を走らせます.

三原山登山も, 月と砂漠ライン登山も, そしてカッパの水も,
滞在2日目の間の出来事…達成感を感じつつもすっかり疲れた我々は,
とりあえず, この疲労感を癒やすためすっかりお気に入りの浜の湯へ.

img_hamanoyu01

そして晩ごはん. 2人の認識は共通していました.

  • 疲れたからエネルギーになるものが食べたい
  • 伊豆大島名物かどうかはとりあえずどうでもいい
  • ていうか焼き肉食べたい

ということで,近くの焼肉屋さん十十へ.
写真撮影禁止の店内だったので写真はありませんが,
動きまわって疲れたあとの焼き肉は絶品でした.

ゲストハウスKOIZUMI

そして, すっかり焼き肉を堪能してゴキゲンの2人は,
いよいよ滞在2日目を終えるために, ゲストハウスKOIZUMIへ戻りました.

すると,昨日はいなかったマスターが, 今日はお出迎え.

マスター「おっ, お風呂いってきたの?」
友人「はい,あと,焼き肉も」
マスター「焼き肉?どこで?」
友人「十十さんってとこで」
マスター「はいはい!十十さんね!」

まったく, 相変わらずの気さくさに癒やされます.
何だかんだで, 勢いでたまたま選んだゲストハウスだったけど,
こりゃぁ, 大当たりって言って良さそ...

マスター「よっちゃんは!?どうだった!?」
友人と僕(ギクリ)
マスター「どうだった!?(ニコニコ)

とっさに我々は…

友人と僕「か,か,か…」
マスター(ニコニコ)
友人と僕「かつおのべっこうが, おいしかったです…!!」

【能動的過ぎる滞在2日目,ついに終了!! もはや半分抜け殻の我々は, 滞在最終日を楽しみ尽くせるのか…!? ある意味,本番はこれからだ!! 次号へ続く!!】