桑田佳祐さんの新曲「百万本の赤い薔薇」が神曲すぎる!!
という記事が,びっくりするくらい検索で読んでいただけているようで,
大変うれしく思っております. ありがとうございます.

僕の勝手な予測は見事に外れた

僕は先程挙げた「百万本の赤い薔薇」についての記事で,
次のような予測を偉そうに述べていました.

今年のソロ活動は,2007年とちょっと似た動きになるのかなぁ?
と,個人的に勝手に予想をしているんですね.

2007年はソロ活動の年だったんですが,最初に発表されたのは「こんな僕で良かったら」.
その後に「男たちの挽歌」,そして「明日晴れるかな」というふうに次々に解禁されて,
これらが3曲入りシングル「明日晴れるかな」として発売されたんですよね.
時期も4月とかだったんですよ.エイプリルフールにYahooでアホなことやってた覚えあるしw

(中略)

で,僕はこの年と似た動きを多分桑田さんはするんじゃないかなぁ
と予想しているのです.だから,最初に先ほど挙げたような
3曲入りシングル「百万本の赤い薔薇」を発売するんじゃないかなぁ,と.
そしてその後は, 来年にかけてアルバム制作&年越しライブなのか,
もしくは,「よっ!桑田佳祐SHOW」みたいな変則ツアーをやるのかは,ちょっと想像つかないけどね.

ー 『桑田佳祐の新曲「百万本の赤い薔薇」が神曲過ぎる!! | 「ユアタイム〜あなたの時間〜」 テーマソング!! これは桑田佳祐による渾身の芸術作品だ.』より

しかし, この予想は完全に大外れ.
「百万本の赤い薔薇」がA面のシングルが発売されるはず!
なんてことはなく…
「全く発表されていなかった」A面曲「ヨシ子さん」の存在が発表されました.

「やさしい夜遊び」で突然フルOAされた

で,この曲は公式が「桑田流ポップスの新境地!」と銘打っていて,
桑田さんいわく「平成のロバート・ジョンソン」のような曲…
どんな曲なのか,全く見当がつかないなぁ…と思っていたら,
なぜか6月4日の桑田佳祐レギュラーラジオ「やさしい夜遊び」で突然フルOA.
たまたまそれを聴いていた僕は, 少なからずその楽曲の全貌を聴いて戸惑いました笑

実はいま公式がWEBにアップしてある音源で,
ちょっとだけ「ヨシ子さん」を聴くことができます. どうぞ…

突然のフルOAを聴いたファンの反応

突然フルOAをされた「ヨシ子さん」を聴いて,twitterのタイムラインは
「戸惑う」ファンの反応でうめつくされていました.

まぁ,そりゃそうよね…
楽曲の掴みどころが,あまりにも分からなかった笑

とりあえず,僕の第一の感想としては「え,これA面なの?」でした.

意味不明な歌詞と, 一般受けなどまるで狙っていないような
この楽曲を,なぜ「百万本の赤い薔薇」や「大河の一滴」を差し置いて
A面曲として採用したのか…まぁ,ここに関してはいまだに僕も理解ができていないです.
何か意図があるのか…それとも,桑田さんの悪ノリなのか…

しかし, 曲自体が「超斬新」なわけではないと思う

が,この「ヨシ子さん」は, 公式では「桑田流ポップスの新境地!」という紹介をされていますが,
長くサザンオールスターズ,桑田佳祐を追いかけてきたファンとして考えたときに,
「まぁ,別にそういうわけでもないよな」と, 感じます.ぼくは.

というのも, 「ヨシ子さん」のような曲は,過去に何曲もありました
イメージとしては,「綺麗」「NUDEMAN」「ステレオ太陽族」
あたりの「中期サザン」のアルバムの中にちょこんと紛れている「変な曲」みたいな.

綺麗 ステレオ太陽族

この辺, 「ヨシ子さん」の雰囲気とけっこう近いのです.

「来いなジャマイカ」だったり,「我らパープー仲間」だったり,
「MICO」「南たいへんよ音頭」なんかは, わりと「ヨシ子さん」と
系統が似た曲なんじゃないかなぁと.

だから, あえて言うなれば「ヨシ子さん」の何が新しいって,
やっぱり「キラキラした曲を平気で差し置いて,何でそれがA面??」ってところなんだと思う.

「なんでそれがA面?」パターンのシングルも,今まで結構あった.

じゃあ,「なんでそれをA面の曲にしたの!?」というシングルが今までになかったのかというと,
意外と別にそんなこともなかったりするのです.

まず, ぱっと思いつく有名なところでは, 「東京」(桑田ソロ)

東京

「♪東京は〜雨降り〜」というサビが有名な曲ですが,
とてもダークな曲調で, あまり「キラキラした桑田POPS」という感じのA面曲ではありません.
しかもこのシングル, カップリングには「夏の日の少年」「可愛いミーナ」が収録.

普通に考えれば, このシングルのA面曲になりそうなのは
明らかに「可愛いミーナ」なのですが, まぁ, それをあえて外してきています.
この理由は多分「東京」がアルバム「ROCK AND ROLL HERO」
リードシングルだったことなのかなぁ.と思っています.
アルバムのカラーに合った楽曲を,あえてA面にしてシングルカットしたのではと.
(「ROCK AND ROLL HERO」は,かなりコンセプトのはっきりしたアルバムなので,
アルバムのカラーをかなり強く意識して, シングルを切っているということ)

あと思いつくのは, 「女神達への情歌(報道されないY型の彼方へ)」

女神達への情歌

これも, 「なぜこれをA面曲としてシングルカット…??」という感じが強いシングルです.
この楽曲は後にAL「Southern All Stars」に収録されています.
これも, わりと「コンセプトのはっきりしたオリアル」のリードシングルなんだなぁ…

こうして見てみると「コンセプトの強いオリアルのリードシングル」率が高い

こうやって見てみると, 「ヨシ子さん」もやはり,何かのオリアルのリードシングルなのかなぁ…
ともやはり思ってしまいますが, ただ, 超大作「MUSICMAN」の次回作をこのスパンでもう作るかなぁ…
という気もする. いや,でも「MUSICMAN」からもう6年くらい経ってるんだけどね…

そこまで「斬新過ぎてぶっ飛ぶ」ようなことではない

なので, ここまでの考察も踏まえた上で僕が「ヨシ子さん」を分析するとしたら,
「まぁ,そこまで斬新過ぎてぶっ飛ぶような話ではないな」という感じかもしれません.

確かに「こういうのは久しぶり」だし, 「新しいファンの人にとっては初体験」かもしれないし,
「ていうか今になってそれやるの!?」とも何となく思うけど,
過去のパターンを踏まえれば, 「よく考えたら何度かあったよねこういうパターン」
で,落ち着くというか何というか.

ただ, なんていうかファン心はくすぐられますよね.
桑田さんはガンから復帰してからは特に「大衆が求める桑田佳祐像」
あえてなりきることに徹している感があって, それはそれですごくカッコイイんだけど,
今回は久々に「大衆置き去りの悪ふざけ」的な感じがあって,
むしろそういうところにニヤッとしてしまうファンも, 間違いなくいるよなぁと.
「そうそう,桑田さんはこういうところがあったよ」という気持ちです.

音楽評論家のみなさんは,大層に書きすぎ笑

で,公式サイトには「ヨシ子さん」を聴いた名だたる音楽評論家の皆さんが
なんだか凄いコメントを寄せているんですが, それを見て思うのは,
「いや, ちょっと大層なこと書きすぎではなかろうか…笑」ということだったり…

R&BとHIPHOPにはエスニックで、EDMとサブスクには打ち込みでツッコむ“毒を以って毒を制す”戦法の狡猾さよ。もはや「結局ヨシ子さんって誰だよ!?」なんて疑問すら野暮に思えるカオスなカッ飛び具合。かつて「真夜中のダンディー」を歌った桑田がジジイ・ガガよろしくサイバー吟遊詩人となり、大人の男の哀切をボヤきレジェンドを悼む’16年夏のドープなラプソディーまたはカプリッチョ。   – 内田正樹(ライター)

一聴して「なんだこれ!!!!!」と驚きたまげ、事の重大さに気づいて固唾を飲んだ。何で桑田さんは、還暦を迎えてもこんな音楽が作れるんだろう? ビビったり守りに入ったら絶対にできないことを、この方は平気でやってのける。だからこそ、誰も作れないものが作れるし、誰も踏み入れていない場所に、みんなを連れていけるのだろう。勇気をもらいました。僕もがんばろう。 – 柏井万作(CINRA.NET編集長)

ひと言で言ってしまうなら、桑田佳祐の「落とし前」。そんなふうに感じる。
何への落とし前なのか。昭和の原風景への、あるいは、表現欲を突き動かしてきたものすべてへの。
人生を通して見てきたもの、惹かれてきたものすべてを「ヨシ子さん」と名付け、自分の人生を相対化するかのようにクールに歌っている。桑田佳祐による究極の「桑田佳祐論」。それが”ヨシ子さん”の本質だと思う。  
– 小栁大輔(ロッキング・オン・ジャパン編集長)

すごいなぁ, 音楽評論家のみなさんって(^_^;)

久々の「カオスシングル」が楽しみですね

何はともあれ,久々に桑田佳祐によって投下される「カオスシングル」に
期待感がどんどん膨らんでいきますね. ボーナストラックのライブ音源も楽しみ.
なんというか, ミニアルバムようなシングルになるのだろうなぁ.


【クリックでAmazonにて予約できます】

■ 「ヨシ子さん」スペシャルサイト
http://special.sas-fan.net/special/yoshikosan/