【連載第4回はこちら!!】

よっちゃんに圧倒された俺達は…

居酒屋「よっちゃん」の圧倒的世界観にすっかり面食らってしまった我々は,
未だに若干多すぎた気がしている4000円がマイナスされた財布を持って,
ちょっとだけほろ酔いの身体を引きずりながら「ゲストハウスKOIZUMI」へ.

疲れていたのでしょう. 眠りにつくのは早かった気がする.

魔の水曜日

いよいよ2日目,離島滞在最初の朝が始まりました.
とりあえず, 移動が出来ないと楽しむに楽しめないだろうということで,
まずはレンタカーを手配することに.
1日3000円というどう考えても安すぎる値段設定の
レンタカー屋さん「モビールレンタカー」で軽自動車を手配してもらいました.

そして, まずは朝食
ということで港周辺の「朝食が楽しめる」店をくまなく当たりながら,
我々はとあることに気づきます

俺「定休日ばっかだなぁ…」
友人「水曜日って,そういう日なのかもしれない」
俺「かもなぁ…」

そう, 軒並み「定休日が水曜日」なのです.
理由は分かりませんが,そういう「伊豆大島ルール」なのだろうか…
朝8時半くらいから始めた朝食探し,ところが,30分経っても1時間経っても,
一向に朝食にありつくことが出来ません.

どうもWEBの情報があてにならない

朝食探しは「スマホで情報を検索」しながら行ったのですが,
どうもWEBの情報と実際の現地の状況が違うことが多いのです.
例えば,某銭湯で「朝食セットが食える!」という情報を見つけ,
勇んで車を走らせるも,受付で「食堂は10時30分から営業ですよ〜」と撃沈,など…

友人「文明の利器とかさ」
俺「うん」
友人「この島じゃ通用しねぇのかもな」
俺「そうなのかな…」

朝食探しの過程で, 思いがけず我々は,
気づかぬうちに,文明の利器に全幅の信頼を置きすぎていたことを知ります.

「イズシチ丸」

結局, 我々の船が到着した「元町港」とは離れたところにある
「岡田港」というところにある, 旅客待合所にある食堂「イズシチ丸」
朝食が取れそうだ…ということが判明. 我々は岡田港に向かいます.

岡田港.我々が到着した元町港よりもちょっと大きい港だった.

岡田港.我々が到着した元町港よりもちょっと大きい港だった.

友人「イズシチ丸って何時開店?」
俺「10時半
友人(時計を見ると丁度10時半)「めちゃくちゃちょうどいいな」
俺「やっと朝食だな」

朝8時半から始まった朝食探し…
ついにここまできて,この島で朝食にありつける…
思わずテンションが急上昇する2人.

都会ではちょっと近くの松屋まで足を伸ばせば朝飯が食える…
これがなんと便利で凄いことなのかを再実感しながら, 我々は勇んで食堂へ.

ところが

食堂には完全にシャッターが.
食券販売機の電源も完全OFF. オープンの気配が全くありません

友人「10時半に空くんじゃなかったのか」
俺「WEBにはそう書いてる」
友人「全然空いてねえじゃん」
俺「怒んなよ…」

お互いに腹ペコで若干機嫌が悪くなりはじめていることに
早くもこの旅は最後までもつのかという危機感を感じた我々は,
近くにいる売店のおばちゃんに「食堂って今日開くんですか?」と質問.

おばちゃん「(店員さん)たぶんもう来ると思うんだけどねぇ」

一応開くらしい…

11時ちょっと過ぎ

結局11時をちょっと過ぎたころに, 食堂には店員さんの姿が.
そしてシャッターが開き, 食券販売機も電源ONに.
ようやく…と, 食券を店員さんに渡すと, 店員さんはこう言いました.

店員さん「いまからお湯沸かすんで15分くらい待ってくれます?」

(まさかのお湯待ち…)

お湯待ちのために発生した待ち時間...

友人「毒されてんだよ」
俺「ん?」
友人「俺たちさ」
俺「なにが?」
友人「時間ピッタリで当たり前とか,ここはそういう世界じゃねえんだ.
時間通りにオープンしないのが駄目,なんじゃない.
俺達が毒されすぎてるだけなんだよ.

俺「いいよ急に格言みたいなこと言わなくても」

15分ほど待って我々は食堂に向かうと, ようやく我々は待ちに待った朝食に…!!

伊豆大島名物「べっこう丼」.絶品でした.友人は「島のりラーメン」というこれまた名物を食していた.これも絶品だったらしい.

伊豆大島名物「べっこう丼」.絶品でした.友人は「島のりラーメン」というこれまた名物を食していた.これも絶品だったらしい.

登山

2日目のメインイベントは決めていたのです.
伊豆大島といえば「三原山」!! 我々は,この「三原山」に登ることにしていました.

三原山には「登山コース」が用意されていて,快適に山頂までたどり着き,「火口」を見学することができます.

三原山には「登山コース」が用意されていて,快適に山頂までたどり着き,「火口」を見学することができます.

朝食を楽しんですっかりゴキゲンを取り戻した我々は,
意気揚々とレンタカーで, さっそく三原山に向かいます.
三原山の「登山コース」の入り口まで, 車で約30分.
観光ガイドブックに目を通し, 三原山登山にワクワク感を強めながら,
無事に登山コース入口に到着しました.

友人「このコース何分かかるんだ?」
俺「登るので45分, 火口1周で45分, 降りるので45分だから…」
友人「2時間ちょっとか」
俺「そうだね」
友人「長いな」
俺「火口1周じゃなくて,火口のぞくだけの短いコースも有るよ」
友人「そっちにしよう」

張り切っていたわりに 2時間以上という長時間の登山にあっさりビビった我々は,
迷うこともなく「短縮コース」をチョイス.

登山道は綺麗に舗装されていて,
大学の話, 事業の話, これからの人生の話に華を咲かせながら
意外と簡単に山頂までたどり着くことができました.

三原山の火口.底まで覗ききれないくらいに深い.

三原山の火口.底まで覗ききれないくらいに深い.

そして, 下山後はこれまた伊豆大島名物, 明日葉そばを堪能!!

これがまた絶品!!

これがまた絶品!!

登山の疲れを癒やすために温泉へ

そして, 登山の疲れを癒やすために我々は「大島温泉ホテル」
日帰り温泉に入浴しに向かいます. 親切な道案内付きですぐに到着.

心地よい山の風を浴びながら楽しむ露天風呂は最高です.

心地よい山の風を浴びながら楽しむ露天風呂は最高です.

すっかり, 伊豆大島の自然と食事,そして露天風呂を堪能し,
我々はとりあえず, 駐車場に停めてあったレンタカーへ戻りました.

友人の一言

レンタカーに戻ると, 何やら友人が意味深な表情をしています.
これほどまでに出来上がった「完璧な伊豆大島観光」を終えて,
一体どうして, こんな顔をしているんだろう?

僕がそんなことを考えていると,
おもむろに友人は,重い口を開きました.

友人「なぁ」

一体どうしたんだ…
僕が不安を抱きながら「ん?」と聞き返すと, 友人はこう言いました.

友人「限界あるよな,これ

まさか...伊豆大島を堪能しきって,
この旅にはやくも飽きてしまったのか…??

友人「受動的…だよな…」

僕たちは, 大切なことを忘れていた

そう, 我々は, この旅が「どうして始まったのか」という
根本の根本を忘れていたのです…

[旅行の計画が生まれた日の居酒屋の回想シーン]
友人「能動的な旅だよ!! 俺らなら出来る!! 観光名所なんて,無くたって楽しめるはずだ!!」
俺「我々のポテンシャルがあれば, 何にもなくても行けるだろう!」
友人「そうだよ!!能動的に離島を味わい尽くすんだよ!!」

伊豆大島は, とても素晴らしい離島でした.
素晴らしすぎるあまり, 我々は「あらかじめ用意された観光名所」
を巡るだけで,危うく満足をしかけていたのです.

しかし…僕たちは「受動的」になっていた.
僕達のは, 能動的な思考を,
僕達の身体は, 能動的な行動を,
すっかり, 忘れてしまっていました…

友人「駄目だよ,これじゃ
俺「そう…だな…」
友人「能動的に行くんだっただろ」
俺「…おう!!」

この瞬間, 我々は,
能動的な旅行をしようと,今一度,
お互いの心に誓ったのです.

そう, 俺達の旅は…

ここから始まったんだッッ…!!!

ふたりの心に,消えない火が点った瞬間でした.
そう,ここからです.全てはここから始まるのです..

高台から見下ろした港...この小さな小さな離島から,俺たちは一体どれだけ大きなものを持って帰れるんだ.どれだけこの離島を,骨の髄までしゃぶり尽くせるんだ.俺達の旅はまだ,始まっちゃいなかった.俺達の旅はこれからだッ!これから始まるんだッッ!!

高台から見下ろした港…この小さな小さな離島から,俺たちは一体どれだけ大きなものを持って帰れるんだ.どれだけこの離島を,骨の髄までしゃぶり尽くせるんだ.俺達の旅はまだ,始まっちゃいなかった.俺達の旅はこれからだッ!これから始まるんだッッ!!

【いよいよ幕を開けた「能動的な旅」!! この先に待ち受けるドラマの数々に刮目せよ!! 次号へ続く!!】