高専過去問解説というPDFが, このWEBページのすっかりキラーコンテンツになりました.
(ただ,検索流入は基本的に受験の時期だけしかありませんが笑)
みなさん,使ってくださって本当にありがとうございます.
近いうちに,もっとブラッシュアップした教育コンテンツを皆さんに更にお届けできると思います.

「高専の入試は難しい」とよく言われる.

このブログでも何度か触れていますが,
とにかく「高専入試というのはめちゃくちゃ難しいものだ!」と,
巷ではしきりに語られていたりします.
その理由は,実はいろいろあると思っているのですが,
僕は「高専入試は難しい!!」というのは,「嘘ではない」くらいの感覚で捉えています.

まず,世間は過剰に難しいと言い過ぎ

まずもって,最初に僕が思うのは,
「過剰に難しい難しいと言い過ぎな大人が多い」ということです.
学校の先生も塾の先生も, なんなら
「高専は普通に受けてもまず入れないんだから受けるな」
とか言っちゃう人も,けっこうバンバンいます.

しかし,当然ながら高専に入学する学生というのは毎年一定数いるわけで,
当然「普通に受けたらまず受からない」なんてことはありません.
(まぁ,なぜこういうことを言う先生が多いのか,はこちらの記事を参照ということで…)
(まぁ,高専受験した後に学校の先生とか塾の先生とかとして
進路指導する人ってかなり少ないから,仕方ないといえば仕方ないのだけど.)

「難しい」は確かに事実であるとは思う

でもまぁ,高専入試は確かに難しいとも思います.
まとめていうと,「世間で妙に強調して言われるほど難しいわけではないが,
公立高校入試と比べて理系科目の難易度は高い」
みたいな感じ.

なので,高専に入りたい!という気持ちが強いのであれば,
是非受けてみると良いと思うのです.高専受験のためにしっかりと準備をして,
ぜひともチャレンジしてみるべきだと思います.

公立の学力試験と高専の学力試験は併願できます

なぜ僕が「チャレンジしてみればいいよ」とこんなに言うのかってーと,
公立高校の学力試験と高専の学力試験は併願ができるからです.
だから,高専も公立も受ければいいわけです.
だって,仮に高専ダメでも,公立受けて合格しちゃえば公立には入れるから.

ここ,意外にも勘違いしてる人が多いんです…
「高専受けたら公立は受けられない」とか「公立受けるなら高専は受けられない」
とか,そういうことは起きませんので,是非併願して受験をしてください.

高専の過去問の解説

で,じゃあ高専の学力試験を受けよう!となったときに,
その対策をどうやってやるか,というお話になるのですが…

実は,高専の過去問を解くための懇切丁寧な解説書というのは,
少なくとも自分の観察範囲の中には,ないような気がします.
(公立高校とかだと,受験に臨むためのテクニックやエッセンスが
丁寧に詰め込んである参考書が,たくさんあるのだけど…)

なので,高専の入試の対策をしたい場合は,
高専の過去問を買って,その解説を読みながら勉強をすることになります.
しかし, 過去問についてる解説って結構ざっくりしていて,
(巷に出回る公立高校入試のハウツー本と比べると)
あまり親切ではなかったりするのですよね.

僕が「高専過去問解説」を公開したのは,そういう理由からです

高専過去問解説」という資料を公開しようと決めたのは,
せめて得意な数学だけでも,「これは分かりやすい!」と思って頂けるような
勉強材料を提供し,受験生の皆さんが「高専受験」に少しでも
チャレンジしやすくなるように…という気持ちが強かったです.

そんな「高専過去問解説」を作る中で思った
「高専入試の数学について考えたこと」を,ちょいとばかしまとめてみようと思います.

高専受験の「数学」について

まず,高専学力試験の5科目の中で最も大切なのは間違いなく数学です.

まずもって最初に言えることは,高専の受験の5科目の中で
最も大切なのは「間違いなく数学」であるということです.

その理由は2つ.

  • 傾斜配点
  • 難しい

というものです.

まず,高専の受験は数学が傾斜配点になっていることが非常に多いです.
これは簡単に言うと「数学だけ満点が高く設定されている」ということ.

つまるところ,高専は工業系の学校なので,
理系科目の最も基本である「数学」が強い人が欲しいということです.
傾斜配点だと1問あたりの配点が大きいので,
数学が得意な学生は多く得をするし,
数学が苦手な学生は多く損をします.

追記. 傾斜配点で何点満点になるかは,高専によって違ったりするみたいです.
僕が受験した釧路高専は数学だけが200点満点でしたが,150点満点だったところも確認しました.
あと,理科や英語も傾斜配点のところもある.

しかも,それに加えて,数学の試験は公立高校受験と比較して
一番はっきりと難易度が高い傾向があります.

傾斜配点とあわせて考えると,かなりの割合で合否を左右するんですよ.
なので,適切な対策と,努力が必要です.

必要なのは「論理的思考力」と「分割統治」

で,高専の数学の問題を解く上で重要なのは,ちょっとした
「論理的思考力」「分割統治」だと,僕はしきりに言っています.

「論理的思考力」とは,その名の通り
論理の積み重ねによって正解を導き出す力のこと.
そして,「分割統治」というのは,
大きな問題を小さな問題に分けて考えることです.

つまるところ,高専の問題って結構「1問1問が大きい」ので,

  • 適切に「小さな単位で分割」をして考える
  • それらを論理的に積み重ねて正解を導くこと

が,必然的に要求されることがあるよ,ということです.
(しかしながら,実際のところは誘導問題とかになっていることが多いので,
実はあんまり大層に考える必要はなさげです.
とにかく,問題をたくさん見て慣れてゆくことが先決かと…)

意識しておいてほしいのは,「公式に代入」
「パターン」でなんとかなることが,あまり多くないということ.
その場で自分の頭で考えて, 「次の一手」を決められるかどうかです.

「試行錯誤」

あと, とにかく「試行錯誤」をひたすらにしようぜということも強調しておきたい.
過去問集の後ろにくっついている解説とかを見ると,

「本番でこんな解答,思いつく気がしない!」

と思うことが多いと思います.でも,安心してください.それで当たり前です.

解答って,良くも悪くも洗練されてるんですよ.
だから,正しいことだけをただひたすらに羅列されていて,
あまりの「正しさ」に面食らってしまうことがあるんです.僕たちは.

でも,解答だって,実は試行錯誤の末に導き出されてます.
解答書いてる人ですら,一発でなんて思いつきませんよ.
事実,このページにある「高専過去問解説」も,かなりの試行錯誤を経て,
あれでもない,これでもない…と,最終的に導き出した答えを記してあります.
(なるべく,試行錯誤のプロセスも記載することにつとめました)

だから,過去問集の後ろにくっついてる解答を読んで
「本番でこんなの,思いつく気がしません!」って,
そりゃ一発で思いつかないのなんて当たり前だし,それでいいのです.

で,じゃあどうするかって,とにかく「試行錯誤」をしまくれば良いのです.
そしてそのためには,とにかく手を動かしてみることが重要だなと思います.
手を動かして,やれそうなことをひたすらにやるのです.
そうすれば,意外とすぐに「行けそうな方法」が見つかったりするものです.

で,あとは過去問演習をひたすらに

これらのマインドをなんとなく理解できたら,あとはそれをなんとなく意識しながら,
過去問演習をとにかくガリガリとやることです.
まずは自分の頭で考えて,その後に解答や解説を見ながら,
「分からないところはとことん悩んで全て理解」しながら,
1問1問をモノにしていってください.それを,愚直にやってください.
そうすれば,知らないうちに力なんて付いているもんだと思います.

ただし,力は指数関数的に付く

ただ,最初のうちは力がついている実感が全く湧かないと思います.
でも,人間の力というのは,指数関数的についてくるものです.
これはどういう意味かというと,人間の力のつきかたは

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という,勉強した時間の分だけ正比例して付くものではなくて,
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あるとき突然,爆発的に伸びるものだということ.
これは,数学だけではなくて英単語の暗記なんかもそうだと思います.
あと,スポーツやっている学生さんは,スポーツのこと思い出すと良いのでは.
スポーツって,あるとき急にできるようになった感じしませんか?

受験までまだまだ時間はありますが

平成29年度の高専受験まではまだ時間がありますが,
数学力に不安がある学生さんも,今から適切な意識を始めていれば間に合うでしょう.
僕も,高専受験生へさらなる教育コンテンツを提供しようと
今必死で準備を進めていますので,どうかもう少しだけ待っていてください.

ということで,長文でした.ありがとうございましたm(_ _)m