「アクティブラーニング」の本を購入して.今読んでいる.
この言葉は最近の教育業界ではかなりのトレンディワードで,
僕も一応教育業をやらせていただいている人間として,これについて知らないわけには
行かないだろうなぁと思い,知的好奇心も相まって本を買ってきてみた.
あまり収穫はない
購入した本には,
「アクティブラーニング」が導入される経緯だとか,
「アクティブラーニング」によって期待される成果とか,
そんなことがつらつらと書かれているのだけど,
今のところ「まぁ,そうでしょうね」としか思わない内容が並んでいるだけ.
いろいろ,難しい言葉を一生懸命並べて,
体裁を頑張って取り繕った長文で「アクティブラーニング」が語られているんですよ.
で,そこで言いたいことって結局
- 学生は能動的に学ばないと,「深い学び」には到達しにくい.
- 教師→学生の一方的な知識伝達&それを試験で問う という従来の授業モデルでは,
学生は「試験を乗り切るための学び(深くない学び)」をしようとする.
その結果得られた知識というのは,試験が終われば忘れ去られる. - だから,授業モデルを「学生の能動的な学び」を引き起こすように変えたほうが良い.
というようなことなんだけど,1ページで済むんじゃないすかね,これ.
長々と語る必要など全くないくらい,この事実は全くもって当たり前のことだと思うし,
読んでも「そうでしょうね」としか思わない.
とにかく,内容があまりに無さ過ぎだなぁ,という,第一印象.
僕の「アクティブラーニング」に対して考えていること
いろいろと「アクティブラーニング」に対して思っていることがあって,
twitterでそれを思うがままに連ツイをしたものを,ここでもまとめてみたいと思います.
(※あくまで,僕の経験談に基づくふわっとした考えでしかありません.あしからず.)
自分が高専時代に所属していたクラスって,誰に言われるでもなく勝手にアクティブラーニングをやっていたと思うんですよ.先生は基本的に従来通りの授業スタイルなんだけど,クラスの「勉強できる層」がテスト前になりゃ「勉強できない層」に勝手に勉強を教えだして,需要と供給がそこで成立してて,
— あけまつしんじ (@minami106) 2016, 1月 3
@minami106 「勉強できない層」は「できる層」のそういう助けを待っていて,その期待には「できる層」が全力で応えようと努力をし,高専4年や5年のときは,市販できるレベルの教材や,先生より圧倒的に分かりやすい「学生が勝手にやってる授業」が飛び交うようになったりとかしていた.
— あけまつしんじ (@minami106) 2016, 1月 3
@minami106 「できない層」は「できる層」のそういう取り組みもあり,着々と成績を上げるんですよ.再試期間で学校休みのときも学校には「再試験受験組」と「教え組」が一定数いて,勝手に授業や,知識のやりとりが活発に行われていた.その結果,落第者は例年にないくらい少なかったはず.
— あけまつしんじ (@minami106) 2016, 1月 3
@minami106 じゃあ,これは「できる層の慈善事業」だったのかというと,そうじゃないと思っていて,最終的に「できる層」は「もっと出来る層」になって行った.結局,自分の知識を誰かに「教える」のは「教わる」ことよりも圧倒的に大きい成長を生むんです.
— あけまつしんじ (@minami106) 2016, 1月 3
@minami106 だから,「周りの成績が上がると自分の順位が下がるから教えたくない」というのは無意味なんですよ.アクティブラーニングの本ではしきりにこれが「新しい発見」のように語られているけど,そんなん分かってたよずっと前から,って感じ.
— あけまつしんじ (@minami106) 2016, 1月 3
@minami106 よって僕は「先生から働きかけることによってアクティブラーニングが実現される」ということにいまいち実感が湧かない.僕らはどちらかというと「先生よりもハイクオリティなことを勝手にこっちでやろう」という,何てか「先生なんてやっつけちまえ」的な精神だったから.
— あけまつしんじ (@minami106) 2016, 1月 3
@minami106 でも結果として僕らのクラスで行われていた「アクティブラーニング」は,きわめて理想的なものだったと思う.学生は先生に言われる前から「先生をやっつけるぞ」という一体感で勝手に団結し,ハイクオリティな教育コンテンツを生み出し,惜しげも無くアウトプットしていた.
— あけまつしんじ (@minami106) 2016, 1月 3
@minami106 それにより弱者は救済されるし,勉強が出来る学生は,勉強が更に出来るようになり,さらにプレゼン能力を身につけたりとか,教材を生み出したりとか,もっと先のステージに進むことができた.自分のクラス順位が上がるよりも,クラスの平均点が上がるほうが嬉しかったと思う.
— あけまつしんじ (@minami106) 2016, 1月 3
@minami106 何が言いたいのかというと,僕は現段階で,「先生の働きかけによって理想的なアクティブラーニングが生まれる」実感が全く湧かないぞということ.だって,自分がもし先生から「教え合え!」「学び合え!」と,やる前から強制をされたとして,絶対やらなかったもん.
— あけまつしんじ (@minami106) 2016, 1月 3
@minami106 まぁ,生徒の性格とかっていうのはデカイんだろうけどねー.結局多分,「生徒にアクティブラーニングを上手くやらせる方法は,先生からの働きかけだとは限らない」んだよなぁ.だから,これを導入するということは「そう単純ではないぞ」ということは間違いないんだと思う.
— あけまつしんじ (@minami106) 2016, 1月 3
@minami106 で,果たして教育現場のどのくらいの人が「アクティブラーニング」について「ちゃんと考えた」ことがあるのかなぁ?まずは「現場に理解してもらう」「実践させる」というところからだよね.相当難しいと思うし,課題山積みだと思う.
— あけまつしんじ (@minami106) 2016, 1月 3
@minami106 「それはアンタの場合の話でしょ」と言われたらその通りでございます.でも少なくとも「僕が考えるアクティブラーニング」は,「先生に言われてやるようなもんじゃない」んだよなぁ,という,あくまで僕の雑多な所感でした.ハイ,オシマイ.
— あけまつしんじ (@minami106) 2016, 1月 3
まだまだ語りたいこと,勉強したいことがあるので
アクティブラーニングについては,いろいろな情報収集をして,
ここにまだまだ書いていこうと思います.ありがとうございました.
合同会社Haikara City CEO / 高専入試と高専のための学習塾ナレッジスター創業者 / スキルアップAI 講師 /高専映像塾ナレッジスター CEO / 社会人研修講師(数学/プログラミング/人工知能)